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臨床倫理検討シート(最新2023年9月版)
ここにアップするのは、臨床倫理検討シートの最新版(2023年9月改訂)です。
臨床倫理検討シートは、従来通り〔事例提示シート〕、〔カンファレンス用ワークシート〕、〔益と害のアセスメントシート〕の3つから成っており、内容も旧版(2018年7月改訂)と本質的には同じです。本版の改訂点は、カンファレンス用ワークシートの一部の見出しを「前向きの検討」か「振り返る検討」かに応じて選べるようにしたこと、また、ちょっとしたインストラクションを削除してすっきりさせたことです。
これには3種のワードファイル、pdfファイル(カンファレンス用ワークシートはA3判とA4判の2種付き)、および簡単な使用法(pdfファイル)が入っています。より詳しい使用法や実際例については書籍『臨床倫理の考え方と実践』があり、また、本サイトのオンラインセミナーには動画による簡単な解説もアップされています
【含まれるシートの種類と使用目的】
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〔事例提示シート〕 基本情報
すべての事例検討について共通の基本情報になります。患者プロフィールとこれまでの経過を書きます。その上で、「分岐点」として、とくに経過の中で岐路になっているところを確認します。
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〔カンファレンス用ワークシート〕
検討のポイントを洗い出し、今後どうすればよいか考えます。検討の中心となる部分です。
目下の事例について、《医学的・標準的な最善の判断》と、そこから出てくるこれまでの《医療側の対応》についての検討、および《本人の思い》と《家族の思い》について〔事例提示シート〕を参照しながら、検討を深めます。
その上で、両者を総合して《本人の人生にとっての最善》を検討し、必要に応じてその最善を実現するために《家族への配慮》も考えます。ここから今後どのように対応していくかをまとめます。
(この部分は2017年夏版から本質的な変化はありませんが、検討の流れが見やすいように2018年夏版でレイアウトが刷新されました。) -
〔益と害のアセスメントシート〕
カンファレンス用ワークシートを使って検討していく中で、複数の選択肢の間の比較検討が必要になった時に使うサポートツールとして用意しました。選択肢の益と害を、誰にとっての益や害であるかに留意しながら比べるようになっています。これにより、思い込みではなく、公平に比較した結果としての最善を考えることができるでしょう。
【ご留意ください】
- 検討シート類の著作権は〔臨床倫理プロジェクト〕に属します。知的財産権があることにご留意ください。
- ツール類を使って独自に研究をなさるのは自由です。発表における使用や引用も自由ですが、できるだけその時点での最新版をお使いください。またその際に本プロジェクトのツールを使用した旨明記するとともに、当方にご連絡ください。
- また、相対的に独立した研究であっても、連携して研究を進めることが有効だと考えますので、適当な段階でご連絡くださればありがたく思います。