第1回「人間の間にある倫理」（34分）
臨床の倫理について理解するために、まず、社会の中にある倫理について一般的に理解することから始めましょう。臨床の倫理は医療・ケア従事者が医療・ケアに携わっている際の倫理ですが、医療・ケアを離れても、市民として、生活者として暮らしていますから、市民に共通する倫理には関係しています。そういうすべての人に共通する倫理について踏まえた上で、第2回以降に臨床の倫理について考えよう、というわけです。
☆ネコ本 第7章「社会的要請としての倫理」および第8章「倫理の成り立ちと広がり」をベースに作成したものですから、本動画をご覧になってさらに詳しくお考えになりたい場合は、これをご参照ください。

　

第２回「社会の仕組みとなったケアの倫理」 (45分)
ここでは、医療・ケア従事者の倫理について骨子を提示します。前回の誰でもが共通に関係し、コミットすることが要請される倫理に対して、ここで検討する倫理には、医療、看護、介護等のケア活動に携わる際の倫理です。ケアという営みの場面であるということ、それが現在は医療が国家の事業となっていることに代表されるように社会として行うようになったケアであるという特徴があります。
☆ケア活動の理解から倫理原則を理解しようとするところは、ネコ本 第10章①「ケアする姿勢：医療者の倫理の起源」を、それ以降の部分は第9章「医療・ケア従事者の倫理」をベースにして作成しています。

　

第3回「意思決定のプロセスと支援」 (29分)
医療・ケア従事者の倫理からは、「相手を人として尊重しつつ、相手の最善を目指して、社会的にも適切であるように」医療・ケアを進めていくことになります。その際には、医療・ケア従事者は本人や家族およびその他の関係者とコミュニケーションを通して合意形成しながら医療・ケアを進めて行くこと、つまり意思決定プロセスが、倫理的に適切なあり方の要となります。第3回はこのような意思決定プロセスおよびそのプロセスにおける本人・家族の意思決定支援を考えます。
☆ネコ本 第12章「意思決定プロセス」をベースにして作成しました。

第4回「人生にとっての最善を目指す」 (49分)
医療・ケア従事者は「相手の最善を目指して」医療・ケアを進めて行く際に、「相手の（人生にとっての）最善」をどのように考えたらよいかを、人生と生命、QOL、益と害のアセスメント（相応性性）の3つの観点で説明します。
☆ネコ本 第11章「最善を目指すということ」をベースにして作成しました。

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