高齢者ケアと人工栄養を考える_第4刷
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意思決定プロセスノート(記入例1)1 ご本人について・お名前 大阪太郎性別・年齢 86歳 男性・本人はどういう方ですか(以前の職業など)今はどのように暮らしていますか 公務員(事務職)として定年まで勤め、その後数年関連会社で働いた。その後は、悠々自適の生活で、庭の手入れを趣味に静かに生きてきた。近くに長男一家が住んでおり、しばしば様子をみにきて、手伝いが必要なことをやっていく。他県に長女が嫁いでいて、よく電話をかけてくる。兄弟仲はよく、話し合って、両親の世話をしている模様。・社会資源の利用状況/医療・介護等関係者要介護認定は受けていない。意思決定に際しては、本人(意思確認できる)、妻、長男、医療・介護スタッフが参加者と目される。記入者本人  その他(人が話したことをスタッフが記録          )・これまでの経過 これまで、歯科、眼科にはかかってきたが、それ以外の病気はしたことがない。 元気であった。ある朝、突然、めまいのような状態で倒れ、一時的に左側が若干麻痺した。脳梗塞と診断、入院して加療中。嚥下機能に麻痺が残り、経口摂取が困難となる。医師は、嚥下機能が回復する可能性は十分あると言っている。どのくらいかかるかは、もう少し様子をみないとわからない、とも。人工的水分・栄養補給について、医療・介護スタッフと本人・家族が話し合うことになった。いつまでに決めたいですか現在は点滴だが、長くはもたないので、できるだけ早く決める。・家族構成 妻と二人暮らし。60

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