高齢者ケアと人工栄養を考える_第4刷
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人工的栄養補給+水分補給を行う選択肢比較対照表 目的〔人生の延長+快適な日々〕の場合選択肢この選択肢を選ぶ理由この選択肢を避ける理由見込まれる益益のなさ・害・リスク1:経腸栄養□腸から水分・栄養を吸収でき、それを身体が消費できるなら、生命維持できる ・身体の本来の機能を活かしているので、自然で害が少ない・免疫機能の維持に役立つ□腸が機能していない場合は、身体に余計な負担をかける1-1:胃ろう・経鼻経管に比べて、不快感、苦痛が少ない□経口摂食との併用が可能口から食べる訓練をする場合など、有効。・不要になれば閉鎖できる・誤嚥性肺炎のリスクがなくなるわけではない・頻度は低いが胃ろう造設に伴う事故や合併症があり得る・不要になって閉鎖しても、ひきつれ、違和感が残るかも□ごく短期間で嚥下機能が復活すると見込まれる場合は、わざわざ造るまでもない1-2:経鼻経管・ほとんどの場合使用可能で、長期間の管理が可能・簡単に装着できる[□長期間に亙る見込みなら胃ろうがよいとされている] ⇒・違和感・不快感・本人の状態によっては抜管をくりかえすことになる・鼻腔や咽頭部を清潔に保つことが難しいことある。また、皮膚や粘膜に潰瘍ができることあり□経口摂取と併用できないので、口で食べる訓練する場合には向かない55

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