高齢者ケアと人工栄養を考える_第4刷
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必要に応じて見直しましょう● 選んだやり方でお世話をしていくと、ご本人の状態がよいほうに変わることもあれば、衰えるほうに変わることもあります。ご本人の状態に応じて、どうするかを変える必要があるかどうか、検討する必要がでてきます。● 医療チームは通常、定期的に見直し、ご本人の状態を再評価して、今のままのやり方でいいか、それとも別のやり方にするか、検討してくださるはずです。でも、ご家族が何かご本人の状態に変わったところがあると気付いたら、遠慮なく、医療チームに伝えましょう。● そして、このプロセスノートのステップを最初から辿り直してください。例えば、今回は、〔人生の延長+快適な日々〕→〔栄養補給〕→〔胃ろう〕となった方でも、時がたって、ご本人の衰えが進んだ時に見直すと、〔快適な日々〕→〔補給なし〕→ 〔可能な限りの経口摂取のみ〕となるかもしれません。それは胃ろうをやめたほうが、あるいは続けるにしても、補給する水分・栄養の量をぐっと減らしたほうが、本人にとってより良い時期になっていることを意味するのです。〔意思決定プロセスノート パートⅡ 終わり〕選んだ後のケアの進め方43

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