高齢者ケアと人工栄養を考える_第4刷
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● 末梢静脈栄養法(いわゆる点滴)が、現在でも主流ですが、本人が抜いてしまうことが、ままあります。静脈に点滴の針を刺す場所を探すのが難しくなっている場合もあります。若干の栄養補給もされる分、看取りの経過がより緩慢になるようです(それが本人にとって良いこととは限りませんが)。持続皮下注射のほうが、管理上本人に害となるおそれがより少ないです。一日で入れられる量が少ないのですが、脱水症状による辛さを防ぐことはできます。● 末梢静脈栄養法では、点滴の針を刺す場所の確保が難しい場合に、中心静脈栄養法を勧める医療機関もあります。ただし、〔快適な日々〕だけを目指す場合は、補給量をごく少量に絞って行います。詳しくはパートⅠ(14頁)を参照してください。ご希望は定まりましたか?□〔快適な日々〕〔補給なし〕を選び、人工的水分・栄養補給はしないで、可能な限り経口摂取に努めることにします□〔快適な日々〕〔水分補給〕を選び、 〔末梢点滴 持続皮下注 中心静脈(注入量を絞る)〕 にします(選んだ方法を○で囲みます)コメント5Bステップ5…まとめ(次頁)に進んでください。40

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