どういう場合にどのように有益か□❶ある程度の水分補給ができ、脱水症に対処できます。□❷皮下注射は手技的に静脈ラインの確保よりも簡単です。末梢静脈のラインを確保しよ うとして何度も針を刺すよりも、患者さんの苦痛は小さいです。□❸針が抜けても水が漏れるだけなので、スタッフが監視したり、患者さんの手足を抑 制する必要も減ります。□❹注射する部位の変更も容易です。□❺皮下注射では静脈ラインへの輸液よりも過剰に輸液してしまうことが少なく、む くみが起こりにくいといわれています。また、輸液ラインからの感染症の発症も、 静脈ラインの場合より少ないといわれています。益にならない場合/害になる場合□❶輸液速度が遅いので、急速に輸液が必要な患者さんでは有効ではありません。□❷栄養分の補給は、ごくわずかしかできません。 (参考文献 Sasson M & Shvartzman P.“Hypodermoclysis: An alternative infusion technique.” American Family Physician 2001;64:1575-1578.)17
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