臨床フレイルスケール
「フレイル」(frailty)
とは、 加齢によって心身機能および生理的予備能が低下し、ストレッサー(=ストレスを引き起こす原因)に脆弱になった状態。 医療行為もストレッサーになりうる。
「臨床フレイル・スケール」
は、身体的フレイルの程度を判別するために、 2012年に国際フレイル・コンセンサス会議で発表された、次のような9段階の尺度(学術誌での発表は2013年)。
1:壮健 (very fit)
2:健常(well)
3:健康管理しつつ元気な状態を維持 (managing well)
4:脆弱(vulnerable)
5:軽度のフレイル (mildly frail)
6:中等度のフレイル (moderately frail)
7:重度のフレイル(severely frail)
8:非常に重度のフレイル (very severely frail)
9:疾患の終末期 (terminally ill)
4はフレイルの前状態のプレ・フレイルの段階。
8はフレイルとして最重度
9はフレイルの程度とは直接の関係はなく、生命予後からみて最終段階にあるという意味。
《文献》
会田薫子,「超高齢社会のエンドオブライフ・ケアの動向―フレイルとエンドオブライフ・ケア」, Geriatric Medicine, 53-1:73-76, 2015年 参照。