心積りノート 考え方・書き方編
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「メモ」は「備忘録」ともいわれるように、自分が考えたことを忘れても、これを見れば思い出せるように記録しておくものです。しかしまた、ご本人が倒れて、一時的にであれ「どうしたい、どうして欲しい」と言えなくなった場合に、周囲の人がこれを見ればご本人の希望が分かるので、それに沿った医療・お世話ができるという使い方もできます。そこで「心積りノート 記入編」は、ご本人の意向をご家族や医療・介護にあたる方たちに伝える役割も果たせるように作ってあります。このようなわけで、心積りをしようとなさる方が、現在お元気なら、お一人で使っていただくことができます。また、家族と話し合い、皆で合意をしながら心積りをし、ノートに記入しておくと、ご本人の心積りが実際に活かされ易くなります。すでに介護を受けていたり、持続的に治療を受けている場合でしたら、ケアを提供する医療・介護の担当者や相談員とご本人・家族の話し合いの場で使っていただくのが有効でしょう。本人が自分で記入できればそれに越したことはありません。が、それが難しい場合は、相談員や家族が代わりに記入し、本人に確認するというやり方がよいでしょう。心積りノートは一回書いたらそれで終わりというものではありません。お考えが変った時、また人生の節目に見直すとか、定期的に毎年見直すのがよいかと思います。「記入編」は書き直したい時にはウェブから電子ファイルをダウンロードし、印刷して使えるようにもしてあります。どうぞ、これを有効に使って、「上手に老い、最期まで自分らしく暮らす」を実現してください。(2015年10月1日 著者代表)5

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