心積りノート 考え方・書き方編
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本冊子には「心積りノート 考え方・書き方編」というタイトルがついていて、どこかに「心積りノート 記入編」というごく薄い冊子が挟み込まれているはずです。「記入編」はご自分の「心積り」を記入するようになっています。その記入に際して、どういうことを考え、どのように書いたらよいかを説明しているのが「考え方・書き方編」です。本冊子の「心積り」は、高齢期にさしかかっている方、高齢期になったがまだまだお元気な方、また、少し衰えてきたかなとお感じの方が、今後の人生について「上手に老い、最期まで自分らしく生きる」ことを目指して、どう暮らし、またどのような活動をしようかと、また、医療のお世話になる際にどういう治療なら受けようか、受けないでおこうかと、心積りする場面を想定しています。心積りしたことをメモしておき、時々見直して、考えが変ったら書き直せるように、ノートにしました。これが「記入編」で、そのガイドブックにあたるのが「考え方・書き方編」です。高齢になっても元気で自立して暮らす時期、つまり「健康寿命」を延ばすことが目指され、適度な運動がすすめられるなどしています。しかし、元気な時期をできるだけ延ばしたとして、その先には衰えて、短時間であっても周囲の人たちの、また社会のお世話になる時期を通らざるを得ません。元気な時期をどう過ごし、弱ってきたらどうするかを、今から考えて、準備しておきませんか。心積りはそういう準備の核になります。本冊子がお勧めする心積りは、老いてなおもう一花咲かせるためのものなのです。このような趣旨で心積りノートを作りましたが、内容的には、もっと老いが進んで、周囲の方のお世話が必要になった方とその家族が、今後の人生の見通しを立てる場面で、医療・介護にあたる方たちと話し合う際に使うのにも適しています。壮年期、あるいはもっと若い世代の方で、人生の終りの時期のことを考えたいとか、高齢になった家族の人生について考えたい場合にも適しています。はじめに4

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