心積りノート 考え方・書き方編
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考え方 よい人生のための心積りこのような《情報共有―合意モデル》と呼ばれる進め方は、「本人が決める」ことを大事にしています。ただし、「本人だけで決める」ということではありません。本人を中心にして「皆で決める」のです。これは、「あなたが決めなさい!」と本人を突き放すのではなく、本人が納得し、安心して自分で決められるように、周囲の者たちで支える、ということです。また、本人のかけがえのない、一回限りの人生にとって、また本人の生き方や価値観からすると何がよいかを考え、それを大事にすることにより、皆が一致することを目指しています。そのためにも、「本人の意向」と「本人の人生にとっての最善」の双方で選択を支えることが大事です。 このような考え方で決めるためには、ご本人がご自分の生き方や希望をご家族やケア提供側と話し合うことが大事になります。このような考え方は、今どういう治療を受けようかという場合だけでなく、今後を見通して、人生の終りの時期をどう暮らそうかという心積りをする際にも有効です。「こういう時期になったら、こうしてほしい」と話して、家族に納得してもらう、ケア提供者がさっと動けるように伝えておく、「心積り」を記したノートがどこにあるかを伝えておく、といったことも含めて、ご本人を中心に皆で話し合って、ご本人の「心積り」について合意に至っていることが、ご本人の思いが実現するために大事なポイントになります。17ステップ 1ステップ 2考え方ステップ 3おわりに考え方

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