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パート1臨床倫理の基礎
社会の仕組みとなったケア(医療・介護)の倫理

臨床の倫理原則(1) 人間尊重

これは「本人の自律を尊重する」、「自己決定を尊重する」ということも含みますが、それだけではありません。理性的に見通しをたて、どれが最善かを判断して、自分で自分の道を選ぶという自律は、人間にとって確かに大切です。でも、人は理性だけで行動するわけではなく、感情も兼ね備えています。血も涙もある人間が相手です。たとえば認知症が進んで、理性的な選択はできなくなっているお年寄りが、自分の気持ちを全身で表している時に、それを受け止め、尊重して、どう応えるかを考えることは、まさに倫理の問題です。「人間として尊重する」ことの中には、相手の意思を尊重することだけではなく、相手の気持ち、存在を尊重することも含まれます。それは、ケアを提供する者が、まさにケアという姿勢で相手に向き合い、また寄り添うことに他なりません。 相手を人として向き合い、また寄り添うとは、《コミュニケーション》の姿勢をとることに他なりません。この語はラテン語の communicatio (=「共通にしていく、共同のものにしていく」という動詞に由来する名詞)に由来しています。はじめは異った考えをもっていた者同士が、考えを何らか共通にしていくプロセス、また気持ちが通じ合うようになっていくプロセスがコミュニケーションだと言えます。意見の相違を認めて、相手の思いを尊重するということすら、そのような仕方で考えを共通にするということなのです。こうして、コミュニケーションの姿勢をとることが、相手を人として尊重する姿勢の核にあることなのです。

相手を人間として尊重する

相手を人として/相手に人として向かうということ

相手は人間なんだ、人間に対する姿勢をとろう

二つの姿勢のバランスよいブレンド
ここにすでにジレンマの源泉がある/ジレンマ的状況により、関係に深みができる 。

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